この店が瀋陽にオープンしたのは、今年3月のこと。中国の情報サイト「shanghaiist」によると、店は女性専用になっており、店内は「リビングルームやベッドルームなど、いくつかのエリアに分かれている」という。そこには居住できる部屋のように家電や家具などが置かれており、やってきた客は好きに暴れてストレスを発散する仕組みだ。
中国紙人民日報では、この店のオーナーがサービスについて詳しく説明している。置かれているテレビや携帯電話などは、実際に使われていた中古品を調達。その中で客はバットを使ってテレビを壊すも良し、紙をビリビリと破くも良し、物を投げまくるも良しと、暴れたいだけ暴れてもらって構わないという。
そのため、店も客に対する安全対策には余念がない。物を壊してケガをしないよう、店はオートバイ用のヘルメットと手袋を準備。また、客が暴走しすぎて退店後に影響を与えないよう、サービスの時間は1分に制限しているそうだ。オーナーは「女性たちはここに来ても自分の家にいるような感覚を味わえる。そして、ここで何でも壊すことができる」と、女性たちのストレス解消の手助けができると自信を示している。
実際、この店は大学生やOLといった若い人たちの間で人気を集めている様子。オーナーは「今後は台所エリアも作りたい」と店の拡張を目論んでおり、需要は相当あるようだ。