問題となっているのは6月上旬にネット上に投稿された、一人の若い男性が寝台に横たわっている複数の写真。寝ているだけなら、寝台列車ならば当然の光景として特に問題視されることはないのだが、物議を醸しているのは男性のその姿――通路にお尻を向け、上半身は裸、ブリーフパンツ一丁という格好だ。また、この男性がどの程度の時間をパンツ一丁で過ごしていたのかは不明だが、起きてもなお服を着ることなく、「パンツ姿で電話をかけていた」という報告も寄せられている。
ネットではこれらの写真に対して「吐き気がする。車内で突然こんな姿を見せられたらどう思うか」「人肉捜索でこの男性の素性を明らかにしてやれ」など、男性に対する怒りのコメントが続出。また、「中国の鉄道部は大喜びだろう。何せ中国の寝台列車がこれほど快適であることをアピールできたのだから」といった皮肉も。ネットのコメントを読む限り、男性はともかくとして、多くの女性にとっては「耐え難い光景」に映ったようだ。
なお、同じ寝台列車に乗り合わせていたほかの乗客からは、この男性に対する苦情は特になかったそう。しかし、鉄道関係者は「列車内は公共の場であり、乗客は自身がどう見られているのか、注意を払うよう希望します。それが文明的な乗車環境を築くからです」と語り、やはりこの男性の格好を快くは思っていないようだ。
「寝台アニキ」という愛称まで付けられているこの男性。自身がこれほどネットで話題になってしまったことに、気付いているかどうかは定かではない。