このコメディアンはYouTubeなどに自身が街中で起こしたイタズラ動画を公開している、フランス人のレミ・ガイヤールさん。彼のイタズラ作品はネット上で以前から人気を呼んでおり、世界の珍映像を紹介する日本のテレビ番組(フジテレビ系「バカデミー大賞」など)でもしばしば取り上げられている。マリオに扮して公道をカートで走り回る“リアルマリオカート”や、プロスポーツの試合に選手のフリをして紛れ込むなど、どれもハチャメチャなものばかりだ。
そんな彼の最新作が「The Stupid Cup (Re'mi GAILLARD)」(http://www.youtube.com/watch?v=Rp0ksbz0mtE)。 ガイヤールさんの説明によると、イタズラの舞台となったのはモンペリエ近郊にあるル・クレという小さな村のサッカー場。ここでアマチュアサッカーの試合が行われたのだが、選手たちに「チャンピオンズリーグのような」熱狂的な応援を勝手に繰り出そうというのが、今回のイタズラだ。
ガイヤールさんが現れるまでは小鳥がさえずり閑散とした応援の中、静かに試合が行われているサッカー場。すると、その脇に延々と連なる観光バスが到着し、着々と準備が進められていく。そして、チームカラーを身にまとった数多のサポーターがスタンドを埋め尽くすと、ガイヤールさんの合図で一気に熱烈な応援を始めた。当然フランス語での応援なのだが、動画に添えられた英語字幕によると、一斉に叫び出した言葉は「オレたちはバカだ」「オレたちはバカなことをしている」と、まずは選手たちに説明を入れたらしい。突然現れた謎の集団に、淡々と試合をこなしながらも、訝しげにスタンドへ視線を向ける選手もいる。
ところが、その後の行動は一気にエスカレート。本当のチャンピオンズリーグさながらに発煙筒を焚いてはピッチに入れたり、パンツを脱いで下半身裸のサポーターが試合に乱入したりとやりたい放題。挙句には、続々とサポーターが乱入して試合は中断、選手たちは唖然としてその場に立ち尽くし、彼らの行動にお手上げといった様子だ。そして彼らが立ち去った後、審判らがピッチに落とされたゴミを拾い、試合が再開されるところで動画は終了する。
毎度お騒がせなガイヤールさんの最新作は、6月11日時点で再生回数が50万回を突破。今回もなかなか好評のようで、YouTubeのコメント欄には称賛のコメントがズラリと並んでいる。真剣勝負のW杯を集中して見る合間に、息抜きがてらこの作品もご覧になってみてはいかがだろうか。