“羽がない扇風機”との触れ込みでデビューしたダイソンの「エアマルチプライアー」。取り込んだ空気を輪の部分で増幅させ、風を送るという仕組みを採用したこの扇風機は、昨年10月の発表時に欧米や日本で大きな話題をさらったのは記憶に新しいところだ。しかし、仕組みの説明を見聞きしたり、「エアマルチプライアー」が首を振って動いている映像を見ても、羽が回転するようなビジュアル的なわかりやすさがないため、イマイチ風が送られている様子が伝わりづらい。そこでダイソンはちょっぴりユニークなアイデアの動画を作成し、YouTubeに公開している。   

5月24日に投稿されたのは、「Balloons and Dyson Air Multiplier(TM) fans」(http://www.youtube.com/watch?v=4WNcjkZ6d0w)と名付けられた2分あまりの動画。添えられた説明文によると、「エアマルチプライアーがどのように動いているのか見せて欲しい」との求めに応じて、ダイソンのエンジニアが制作したものだという。

その内容は、たくさんの「エアマルチプライアー」を一定の間隔で並べたコースを作り、送り出される風の流れに乗せながら、風船が次々と本体の輪の部分をくぐり抜けていくというもの。用意されたのは直線のコースだけでなく、大きな段差やジェットコースターの回転部分のようなコースもある。宙に浮かんだまま、風船が滑らかに「エアマルチプライアー」をくぐり抜けていく様子は、単純に面白い光景だ。

この動画は欧米のソーシャルブックマークやソーシャルニュースサイトなどでも人気を集めていることもあり、公開から4日間で再生回数は20万回超を突破。「エアマルチプライアー」の購入を検討している人も、ただちょっと変わった動画が見たい人も、一度ご覧になってみてはいかがだろうか。
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