英紙サンによると、このマシンが発見されたのは英南部ガトウィック近郊にあるブルックハウス入国管理収容センター。このセンターには英国で罪を犯して刑に服し、国外退去処分を待つ426人の外国人が収容されている。捕われの扱いながらもセンターの収容者らには娯楽として、インターネットに接続できるプレステ3を除き、プレイステーションの使用が許可されているそうだ。ところが、このセンターの配慮が仇となってしまったらしい。
同紙は収容された1人の男性がプレイステーションを分解、モーター部分と先端を鋭くしたボールペンを繋ぎ、タトゥーを彫るマシンを製作したと伝えている。機械の電源を入れると「本物のタトゥーガンのように、ペンを上下に動かす」そうで、情報提供者は「本当に変わった自作の道具」と語るなど、センターでもこうしたものが作られるのは珍しいことだったようだ。
男性の努力も虚しく、センターの定期巡回の際に発見され、タトゥー関連の雑誌とともに没収された自作タトゥーマシン。情報提供者は「男性がほかの収容者に使うために作った」とも話しているが、センターはこの理由を否定している。今回の一件について男性への罰はなかったそうだが、収容者の器用さに驚いたのか、センターではほかの道具が作られることのないよう、この発見以降は神経を尖らせているという。