「タイムスクープハンター」はもともと、NHKが実験的な番組を放送する特別枠「番組たまごトライアル2008」で放送された作品。未来からあらゆる時代に“時空ジャーナリスト”を派遣する「タイムスクープ社」所属の沢嶋雄一(要潤)が、各時代の人々の営みに密着して映像で記録、“リポート”していくという、ドキュメンタリー風のスタイルを特徴としている。
「番組たまごトライアル2008」で放送された回では、江戸時代を舞台に、加賀藩の金沢から江戸まで献上物の氷を運ぶ人々に着目。沢嶋雄一が、昼夜を徹して約500キロの道のりを駆け抜ける若者たちに密着する……という内容で好評を博し、見事にレギュラーへの昇格が決定、昨年4月〜5月にかけて全8話が放送されるに至った。
その斬新かつ、綿密な時代考証をもとに描かれるこだわりのストーリーに、ネットでは「こういうの大好きだ」「傑作だ」「早く続きが見たい」「もっといろいろな時代に行って欲しい」との賛辞が続々。また、NHKにも「受信料を払っても惜しくありません」「コレまでの歴史物と違い面白い」など、多くの視聴者の声が寄せられたという。
そうした反響に応えるかたちで、昨年6月には集中アンコール放送、10月にはDVD化、さらに12月30日にはスペシャル版が放送されている。2ndシーズンではどの時代から“リポート”が届けられるのか、注目しておきたいところだ。