昨年9月、13歳で中国農業大学に入学し、“神童”として中国メディアを賑わしたリャオくん。そのまま順調に大学生活を送っていれば、周囲も羨むキャリアとなっていたはずだが、現実は甘くなかった。
中国紙重慶晩報によると、リャオくんの成績は現在、120人の学生の中で常に最下位付近をウロウロとしているという。あるテストではクラス最低の成績を残しただけでなく、入学直後に行われた英語のクラス分けテストでも学年最低レベル。クラス担任の話では、このままいくとリャオくんは退学処分を受ける可能性もあり、周囲から心配されている。
人よりも早い大学生活を夢見て猛勉強に励んできたリャオくんだが、同世代のいない大学での生活では、いくつかの問題を引き起こしているようだ。授業中に突然外に出て行ったり、寮ではしゃいだりするなど、普段の振る舞いに幼さが目立つだけでなく、リャオくんはパソコン、特にゲームに夢中になってしまい、勉学に集中できない状況に。父親がリャオくんに成績低迷の理由を問いただしたところ、リャオくんは涙ながらに「遊びに夢中になっている」ことを告白したという。
クラス担任は、こうしたリャオくんの一連の行動に対して「あまりにも周囲にチヤホヤされたこと」を原因のひとつに挙げる。まだ13歳という若さであるため、寮などでは同居人に「配慮するように」と伝えてあるそうだが、学習面では当然ほかの学生と同一目線での評価。現在の状況から脱出するためには、リャオくん自身が変わり、奮起するしかない。
なお、リャオくんはノートパソコンを父親に引き渡し、ゲームを控える決意をしたという。これですぐに結果が出るかはまだわからないが、“神童”に再び輝きが戻ることを期待したい。