「上野樹里と5つの鞄」は、昨年9月からWOWOWで放送された1話30分、全5話のオムニバスドラマ。街角でギター片手に歌う女、エレベーターに閉じ込められた女、突然の幼馴染み訪問に当惑する女、逃避行の旅に出た女、毎日続く誕生日から抜け出せない女――全く異なる設定の上野樹里演じるキャラクターを、それぞれ作風の異なるクリエイターが撮った作品だ。
参加クリエイターは、映画「ホテルビーナス」やテレビ番組「ASAYAN」のタカハタ秀太監督(第1話「ギターケースの女。」監督・脚本)、映画「鉄コン筋クリート」のマイケル・アリアス監督(第2話「HOPE」監督)、映画「電車男」などの脚本家・金子ありさ(第2話脚本)、映画「リンダ・リンダ・リンダ」の山下敦弘監督(第3話「となりのとなりのあきら」監督)、CM「JRA CLUB KEIBAキャンペーン」を手がけるCMプランナーの高崎卓馬(第4話「旅のあいだ」監督・脚本)など。テレビや映画の一線で活躍する面々が名を連ねている。
この作品は上野樹里にとって刺激的な仕事だったようで、「それぞれ自身の世界観を持つ魅力的な方々と一緒に作品を作れて楽しかった」そう。今回はすべて短編の作品だが、「次回またお世話になれる事があるならば、長編やその他色んな事にチャレンジしてみたい」と、各クリエイターとの“競演”は素敵な体験となったようだ。