南アフリカ紙インディペンデントによると、ある日曜日の朝、頭痛に襲われた女性は、薬を求めて家の中を探し始めた。なかなか見つけることができなかった女性は夫の部屋に入り、どこかに薬がないかと物色。すると、夫が仕事で使用しているバッグが目に入り、その中も見てみることにした。そして「バッグを調べている時、入っていた封筒に何かを感じた」(英紙サンより)ため、好奇心から封筒を開けて中を見ることにしたそうだ。
そこに入っていたのは、親類の結婚式のときに撮影された古い自分の写真。しかし、その写真にはまるで女性に呪いをかけているかのように、たくさんの針が……。「私の目や口、腕など、体から足までピンで散りばめられていた」(サン紙より)そうで、恐怖におののいた女性は「頭痛がさらに酷くなった」という。
すぐに家にいた16歳と13歳の息子たちに事情を話すと、とても慌てたものの、「父親に立ち向かうべき」と女性を後押し。そこで夕方家に戻ってきた夫に、彼女はすぐに詰問を始めたが、夫の返事は「なんでそんな写真がバッグに入っているのか分からない」と、自分がしたことではないと認めない。そんな説明では納得できない女性は、結局「黒魔術とブートゥー教の儀式に従い、自分を殺そうとした」と警察に訴えた。
警察の尋問にも、夫は宗教に従事しておらず、儀式を行っていないと否定。しかし「夫はすべての回答を拒否」(インディペンデント紙より)するなど、煮え切らない態度でもあったため、女性は「真相が明らかになるまで落ち着いて眠れない」と、やはり納得できない様子だ。
一方、夫は「私は彼女を傷つけたりはしない」と妻への愛情を口にするが、“自分はやっていない”ことを立証する手立てがないのか、「神はいずれ本当の罪人を示すだろう。それまで離婚しないように祈る」(サン紙より)と、解決は神頼み。さらに、どう対処すべきかを聖職者と占星術師に相談する予定とも語っており、離婚を心配する夫の運命は聖職者と占星術師の手にゆだねられているという。