この調査は英保険会社「esure」が、従業員の遅刻理由のほか、経営者が遅刻理由を聞いてどのように判断しているのかを回答してもらい、まとめたもの。それによると、従業員の遅刻理由を「信じる」と答えた経営者は7%で、男性経営者は6%、女性は8%という内訳だった。若干ながら、女性経営者のほうが信用してくれる傾向にあるとも言えるが、ほとんどは鵜呑みにしていないのが現状のようだ。
また、「どこでウソと思うのか」という質問には、5人に1人の経営者が「ややこし過ぎるストーリーを話す」、3人に1人は「アイコンタクトを避ける」と回答。たとえ無意識であっても、経営者は何かしらの“やましさ”のサインが従業員から発せられてるのを見逃していない。さらに、やはり5人に1人は「同じ言い訳を何度も繰り返す」とし、12%は「月曜の朝なら、どんな理由でも」説得力を感じないという。
ちなみにこの調査では、従業員が実際に理由としてあげた弁解の中身も明らかにしている。それによると、“信じられない理由”のトップとしてあげられたのは「窓が閉められない」。ほかにも「セキュリティ警報機が壊れた」「ペットが病気になった」など、本当なら本人にとって大変なことかもしれないが、それを信じる経営者はほぼいないようだ。
さらに3分の2の経営者は、「遅刻するのにウソをついたことのある従業員がいると思う」と回答。調査を担当したマイク・ピッカード氏は、この結果を受けて「従業員の遅刻の弁解を、経営者はとても疑っている」(英紙デイリー・テレグラフより)と総括し、「英国では、家の中で起きる問題が遅刻の一般的な理由」との傾向を説明している。
英国と日本ではさまざまな条件が異なるため、一概に日本でも当てはまるとは言えないが、会社へ遅刻の連絡をする時には、「想像以上に信じてもらえない」という可能性を、頭の片隅に入れておいたほうが良いかもしれない。