このゲームの名はズバリ「Balloon Boy」で、ゲームのタイトルでドメインまで取得されている(http://www.balloonboygame.com/)。キーボードの矢印キーやマウスを操作しながら、銀色の気球にぶら下がった少年を操り、鳥(レベル1)、ヘリコプター(レベル2)、UFO(レベル3)などを撃ち落としていくシューティングゲームだ。最高レベルのレベル4に達すると「屋根裏がステージになり、秘密のエンディングが約束される」(米紙ニューヨーク・デイリーニュースより)そう。また、ゲームはほかのサイトやブログでも自由に遊べるようにタグが公開され、仲間とスコアを競い合うこと可能だ。
ゲームを開発したのは、サンフランシスコでオンラインゲームを運営する「Heyzap.com」のジュード・ゴミラさんとジェームズ・スミスさん。米紙ニューヨーク・デイリーニュースのインタビューに、ゴミラさんは「先週テレビで事件を見て、ゲームにしようと決めたんだ」と“ゲーム化”の動機を明かしている。また、開発は集中して6時間で終わらせたそうで、ゴミラさんは「夜を徹して、狂ったように働いたよ」(米放送局NBC系列KUSA-TVより)と話している。
ゲームが完成し、数人の友人に「Twitter」でアドレスを知らせると、5分後には世界中に広がったそう。「無料でゲームをすべて楽しめるし、あなたのサイトに埋め込むこともできる」と、ニューヨーク・デイリーニュース紙でしっかり宣伝も行い、今回のゲームは会社の名前を広めるのに、うまく利用できているようだ。
米国では、ゲームのほかにも「Ballon Boy」Tシャツやネクタイ、キーリングなども売り出されており、事件がらみの製品が続々と登場している。これらの便乗ゲームや製品の善し悪しは別として、米国でホットな話題になっていることは間違いない。