英紙デイリー・メールなどによると、この船旅はイタリアからスペインのバルセロナに向かって地中海を3日間旅する“イタリア初の同性愛者の船旅”。船の上でパーティーや各種イベント、ショーが開かれるという、同性愛者にとっては楽しいイベントが目白押しの企画だった。ところが、夫婦はこの旅行を申し込んだ際に、運航会社から特に説明を受けることもなく、また、目にしたパンフレットにもその旨が記載されていなかったそうだ。
出航の当日、港には“イタリア初の同性愛者の船旅”を取材するメディアが待機していたが、夫婦はその光景を見て「船に誰か有名な人がいるのだろう」(デイリー・メール紙より)程度にしか思わなかったそう。しかし、いざ船旅が始まってみると、船には1,500人の同性愛者が乗船し、夫婦2人だけが非同性愛者という状況。ほかの乗客と対面した際には「きまりが悪かった」(同)という。
夫婦は決して同性愛を差別しているわけではないが、状況が状況だけに困惑。そして、運営会社には説明をする責任があったとして、旅行代金4,500ドル超(約41万円)の払い戻しを求めている。