今回話題になった“大学猫”は、中国の最高学府・北京大学でキャンパスライスを送る猫。この猫は尻尾が切れた1匹の年寄り猫で、2004年ごろに北京大学へ「入学」したらしい。よく学生と一緒に講義に出席することから、北京大学の「学術校猫」と愛称が付けられ、学生たちの間で人気となっている。
そもそも、この猫が注目されたのは、9月25日に中国のウェブサイトに投稿された「北京大学の尊敬に値すべき猫」というエントリーがきっかけだった。投稿された写真は、教室内を闊歩する姿、机の上でゴロンと横になる姿、教授の講義を聴講(?)している姿などなど、北京大学で“特別な存在”として、大切に扱われている様子が伝わってくるものばかり。また、北京大学のコミュニティ内の書き込みによると、この猫は学生たちと一緒に時間を過ごすことが大好きで、特に「哲学と芸術に関する講義を愛している(=出席率が高い)」。講義を聞くときには何かを感じ取っているのか、「うなずく」こともあるそうだ。
ネットで注目を浴びたこの「学術校猫」だが、存在が知られるや否や、さまざまな新聞・ニュースサイトが着目し、中には評論家の考察も飛び出す始末。北京大学という中国の最高学府の「生徒」であることや、哲学や芸術の講義を愛している(?)ことなど、キャッチーな要素が多い分、やや過熱気味に注目されることになってしまった。今では、教育関連機器や健康食品などの商品広告に起用しようという動きや、関連書籍が出版されるほどの人気となっている。