この夫婦は、夫のレスリー・コネリーくんと妻のボニーさん。結婚式が開かれたのは8月7日で、この時点でレスリーくんの年齢は16歳と18日だったため、英メディアには「英国で最も若い花婿」(英デイリー・ミラーより)と伝えられている。ちなみに、日本で結婚が認められているのは男性が18歳以上、女性が16歳以上だが、英国では男女ともに16歳以上で、18歳未満は親の同意が必要だ。2人の交際期間は3年あまりで、お互いを「最高の相手」と思い、親を説得し結婚にこぎつけたという。
2人の出会いはレスリーくんが12歳、ボニーさんが14歳のとき。出会ってすぐに一目惚れしたレスリーくんが、年上のボニーさんにアタックをした。年下であるのを不安に感じたレスリーくんは、当初、自分の年齢を14歳と偽ったというが、ボニーさんはレスリーくんの大人びた雰囲気に騙され、同い年だと信じたそうだ。しかし、父親に「16歳まで彼氏を作るな」と言われていたボニーさんは、当初交際をお断りしていたものの、レスリーくんの熱意が伝わったのか、最初のアプローチから6か月後に初デート。それから父親に内緒で交際をスタートさせた。
交際した3年間で互いを「最高の相手」と確信した2人に迷いはなく、レスリーくんの16歳の誕生日を待ってすぐに結婚。レスリーくんは「16歳で妻を持つなんて思ってもみなかったよ」としながらも、「年齢はただの数字。何も間違ってるとは思わない」(デイリー・ミラー紙より)と語っている。また、周囲の“若すぎる”との見方についても「何で16歳で結婚したら、ずっと一緒にいられないと思うの?」と、16歳での結婚に全く不安はないようだ。
一方のボニーさんも、「こんなに早く理想の男性を見つけるなんて思わなかった」と話し、「これ以上の幸せは有り得ない」と喜んでいる。そして、“若すぎる”との見方に対しては「そういう風に言われているのは知っている。でも、多くの年上の人よりも、きちんとした態度で結婚に臨めたと思うわ」と、何ら不安を感じていないという。
ボニーさんの母、スージーさんは2人の結婚について、正直なところ「最初聞いた時は、私たちも若すぎる」(英地方紙スウィンドン・アドバタイザーより)と本人たちに言ったそうだ。しかし、「2人はずっと結婚するつもりだったし、私もレスリーが好きだから結婚に賛成した」という。また、レスリーくんの母、ケリーさんも当初は「早すぎる」と難色を示したが、「2人の気持ちは結婚にあったし、私たちは2人の将来を邪魔したくなかった」と、最終的には本人たちの強い意志を受け入れることに。こうして、お互いの両親のゴーサインをもらうと、結婚費用も援助してもらい、300人もの招待客を呼んで盛大な披露宴まで行うことができた。
結婚式は親の援助を受けて無事に終えることができたが、やはり気になるのは今後の経済面だ。現在2人はボニーさんの兄の家に居候中。ボニーさんは主婦業に専念するため家庭に入り、レスリーくんはボニーさんの兄が働く内装業の仕事を手伝っている。
16歳にして家族を養う使命を背負ったレスリーくん。実は、これまで3回ボクシングの大会に優勝し、来年には欧州チャンピオンの座を争う大会に出場予定のアマチュアボクサーでもある。2012年に地元開催となるロンドン五輪への出場も期待される選手とも言われているため、ひょっとすると3年後、日本でも五輪中継を通じてレスリーくんがリングで活躍する姿を見られるかもしれない。