さらにインドのある地域では医療薬として使われ、古代エチオピアでは「媚薬」としての用途もあったそうです。
そんなラクダ・ミルクを使った製品が、このたびアラブ首長国連邦のひとつであるドバイから世界に向けて販売されることになりました。同国首長のムハンマド・ビン=ラーシド・アール=マクトゥーム氏の指導のもと、昨年10月に設立されたアル・ナスマ社は、このラクダ・ミルクを使ったチョコレートを開発したのです。添加物や化学製品を一切使用していないのもセールスポイント。
同国にあるラクダ農場や高級ホテルなど、現在はまだ小規模なマーケットで販売を続けていますが、今後は欧米や日本などの世界市場を狙い、年100トンの製造・販売を目標に掲げています。
アル・ナスマ社は、このチョコレートを「中近東のゴディバ」という触れ込みで高級志向の消費者にアピールし、当面の目標はイギリスの「ハロッズ」といった高級デパートで販売を開始すること。
「そこらのスーパーでは買えない」
ハイエンドなチョコレートとして、今後はマーケティングに力を入れて行くそうです。