ウィルキンソンさんはその日、ベッドで倒れているところを母親に発見され病院に担ぎ込まれた。すぐに救命措置が取られたものの、その甲斐なく、医師は心臓疾患と見られる症状のため「死亡」を宣告。しかし、30分ほど経った頃、ウィルキンソンさんの心臓は再び鼓動を始め、医師も親族に“蘇った”と告げたそうだ。その後、王立プレストン病院に転院し、集中治療室で治療が施されたが、2日後に再び息を引き取った。
このような「死亡宣告」後の蘇生は、国内外から何例も報告されている。2002年には愛知県津島市の病院で、50代の女性が「死亡宣告」を受けた20分後に息を吹き返した。この女性は自宅で倒れ、病院に運ばれたあと投薬や心臓マッサージを受けたものの、蘇生することなく「死亡宣告」。しかし、20分後に息を吹き返したあとは順調に体力も回復し、無事に退院したそうだ。
また、2007年には、交通事故によって「死亡宣告」を受けた30代のベネズエラの男性が、検視解剖の痛みに耐えかねて目を覚ましたという例が報告されている。この話題はロイター通信などによって世界に伝えられ、主にネットで大きな話題を呼んだ。