この“天才”2歳児は、ニューヨーク州に住むキース・オディール・ジュニア君。両親がともにビリヤード好きで、特に父親がセミプロだったため、キース君は生まれてから親たちのプレーを眺めて暮らしていたが、昨年のクリスマスに突然、ビリヤードに挑戦したいと父親にせがんだ。そこで、子供用の小さなビリヤード台とキューを与えると、他のおもちゃには興味を示さず、ビリヤードに没頭するようになったという。
普段は他の2歳児と変わらないが、ビリヤードをするときは「信じられないほど」(父親談)の集中力をみせるのだとか。日ごとに腕を上げる息子の姿を見て、キース・シニアさんは今年3月にビリヤードをしている映像を「YouTube」に投稿。すると、大人顔負けのプレーに米メディアが注目し、この50日間で新聞や雑誌、地元テレビ局などが相次いで取材を申し込んでいる。さらには、米4大ネットワークまでもがキース君をニュースで取り上げた。
メディアに注目されたことで全米ビリヤード協会も動き出し、キース君一家をラスベガスに招待してCMを撮影したという。さらに、2冊のビリヤード専門誌が特集し、全米放送のトーク番組への出演も決定している。
また、最年少で全米協会の会員に登録され、キース君の公式サイトも開設。YouTubeに投稿された動画や、ニュース番組で放送された映像を公開しているほか、キース君公認のキューも販売中だ。
米放送局CBSの取材に対して、キース・シニアさんは「手をわずらわせない普通の子供と同じように育てている」とコメント。「ビリヤード界のタイガー・ウッズになってほしいか」との質問には、「ゆくゆくはそうなってくれれば」と期待は隠しきれない様子だ。ウッズ選手も2歳のときにはすでに地元カリフォルニアの有名選手だったが、すでに知名度の点ではキース君のほうが上かもしれない。