「トイ・オブ・ザ・イヤー」は米国玩具工業組合(The Toy Industry Association, Inc.。略称TIA)が毎年選出する、米玩具業界において最も栄誉ある賞。今回大賞を受賞した「Bakugan」は、ほかに「男児玩具部門(Boy Toy of the Year)」「最も成功したプロパティまたはブランド部門(Property of the Year)」のカテゴリーでも受賞している。
今回受賞した玩具は、さまざまなキャラクターに“瞬間変形”する球状のアクションフィギュアを、カードと組み合わせて遊ぶ男児向けの新感覚アクション・カードゲーム。米国では昨年2月からアニメがカートゥーン・ネットワークで放映開始となったのをきっかけに、玩具や関連商品の品切れが続出するなど、一大旋風を巻き起こしている。
こうしたブームに後押しされる形で、日本よりも早く、米国ではアニメ第2弾「Bakugan: New Vestroia」の放映が今春からスタート。同時に、新たな玩具の発売も予定されており、米国でのブームはしばらく拡大していきそうな気配だ。日本でのアニメ第2弾の展開はまだ未定だが、検討は進められているという。
アニメは米国以外にカナダ、韓国、台湾、インドネシア、タイ、香港、シンガポール、フィリピン、中東地域、オーストラリア、インド、イギリスなどで放映され、今年はマレーシアやその他のヨーロッパ諸国、南米などでの放映も予定。米国でのアニメ人気や玩具の大ヒットが波及する形で、世界的な人気を獲得するのも時間の問題かもしれない。