それだけに、打線が奮起しない限り、22日に行われる準決勝の韓国戦も厳しい戦いになるのは間違いない。対戦相手もそう感じているようで、予選の韓国戦(8月16日)で対戦し、準決勝でも先発すると見られている韓国の金広鉉投手からは、星野ジャパンの打線に対して辛口の発言が飛び出している。
「日本の打者と相対したが、大したことないように思えた。抑える自信はある」(朝鮮日報より)
「大したことない」とまで見下されてしまったが、実際、数字が伴っていないだけに、そう思われても仕方がないのが悔しいところ。ただ、この発言が1989年の日本シリーズでの、近鉄の加藤哲郎投手による球史に残る失言「巨人はロッテより弱い」のフレーズを思い起こさせるため、星野ジャパンの意地に期待するファンの声もチラホラと見られる。
ちなみに、日本と韓国の「予選で日本が負け、準決勝で再び対戦」のパターンは2006年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)と同じ。WBCでは、予選で日本が2度韓国に負けたものの、準決勝では勝ち、最終的には世界一の栄冠を手にした。この時の戦いと今回をだぶらせて煽る韓国メディアもあるが、果たして北京五輪の野球、準決勝の試合後に笑うのはどちらの国になるだろうか。