井川投手は5月にヤンキース傘下の3Aスクラントン・ウィルクスバレーに降格後、一度はメジャー再昇格を果たすもすぐに再降格、現在まで3Aでプレーする日々を送ってきたが、26日、ヤンキースはメジャーの試合に出場するために登録される「40人枠」から井川投手を外すと発表。事実上の戦力外通告を受けてしまった。
また、これに伴い、井川投手が付けていた背番号「29」もはく奪。パイレーツから獲得したハビエル・ネイディ外野手が新たに「29」を付けることになった。
まだ解雇ではないため、井川投手は3Aスクラントンに籍を置いて再び「40人枠」を目指すか、他球団への移籍を模索することになるが、前者に関してはかなり厳しい状態。後者に関しても、23日の時点でウェーバーにかけられ、他球団からのオファーを待ったものの、獲得に興味を示した球団はなかったという。
そうなると日本球界への復帰……という話も出てきそうだが、井川投手自身は日本に戻るつもりはなく、このまま米国で調整を続けて移籍先を探す意思が固いようだ。とはいえ、メジャーでの実績が全くないだけに、なかなか次の球団が決まらない可能性が高く、前途は多難と言わざるを得ない。