そのため引責辞任の可能性がさらに高まり、後任として元フランス代表のディディエ・デシャン前ユベントス監督の名前が挙がっていたが、フランスサッカー協会(FFF)は、7月3日にドメネク監督の留任を発表した。現体制のまま2010年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の予選に臨むことになったのだ。
ドメネク監督は06年のW杯ドイツ大会でフランスを準優勝に導いたものの、同大会では星占いをもとに選手の選出や起用を行っていたこと、個人的な相性からダビド・トレセゲ選手(ユベントス)やジブリル・シセ選手(マルセイユ)、リュドビク・ジュリ選手(ローマ)、フィリップ・メクセス選手(同)ら招集しないことなどに批判が集まっていた。
代表選手の中には主将のパトリック・リベラ選手(インテル)やフランク・リベリー選手(バイエルン)らがドメネク監督を支持していたというが、元代表のジネディーヌ・ジダン氏らは辞任を要求。元代表のクリストファー・デュガリー氏は、仏紙ル・パリジャンに対して「現代表は世界に恥ずかしいイメージを与えている」とコメントしていた。
また、仏紙レキップのアンケートでは52%が「ドメネク監督に反感を抱いている」と回答しており、国民からの支持も得られていない状態だった。この続投がフランスにとって吉と出るか凶と出るか、まずは8月20日に行われるスウェーデンとの親善試合に注目だ。