「ぱんぱんミュージックα版」は特定のアプリケーションをインストールすることなく、ブラウザ上で「音ゲー」が遊べる投稿型サイト。同サービスを提供する株式会社ユードーは、かつてコナミに勤務して数々の「音ゲー」を企画、「beatmaniaやDance Dance Revolutionの生みの親」とも呼ばれる南雲玲生氏が2003年に設立した会社だ。「音ゲーとは何たるもの」ということを知り尽くした南雲氏が手がけているのは、「音ゲー」ファンにとっては期待の持てるポイントだろう。
同サービスは楽曲の入った「YouTube」や「ニコニコ動画」の動画へのURLやMP3ファイルなどを投稿し、リズムに合わせた譜面(タイミングよくキーを叩くポイントを示すデータ)を作成することで、簡単に「音ゲー」ができてしまうという仕組みだ。どんな楽曲でも「音ゲー」になるあたりが「ぱんぱんミュージック」の新しさ。従来の「音ゲー」に対して「収録楽曲にピンと来ない……」「あの曲でやりたい」といった不満を抱いていた人なら、間違いなく楽しめる。逆に無料で楽曲豊富な「ぱんぱんミュージック」は「音ゲー」の敷居をグッと下げているため、「音ゲー」未体験のユーザーも気軽に楽しめそうだ。
現在用意されている楽曲のジャンルは「ポップス」「ロック」「テクノ」「ダンス」「ワールド」「インスト」の6ジャンル。6月12日21時30分時点で、すでに500曲近くの「音ゲー」が作成されている。中には「Hello SOFMAP World」(ソフマップの店内で流れている音楽)や「はぐれ刑事純情派」のテーマ曲、「富士サファリパーク」のCMソングなど、これまでの「音ゲー」では決して楽しむことができなかったような曲が並んでいるのも面白い。
楽曲のアップロードや「音ゲー」の作成にはアカウントを取得する必要があるが、ゲームを楽しむだけなら、ゲストのままでもOKだ。新しいタイプのゲームサイトとも言える「ぱんぱんミュージック」。ぜひ一度、お試しあれ。