住民側が新たに求めてきたのは、大きく次の3点なり。
1.景観を悪化させている赤と白のストライプの外壁を撤去すること。
2.撤去するまでの期間、毎月10万円を原告に支払い続けること。
3.「物見塔」の窓から外が見えないように目隠しをすること。
1と3に関しては従来の建築中止の主張からそうズレてはいないなりが、2の金銭に関してはこれまでになかった要求なりよ。これに対し、ネットの反応は「結局金が欲しいだけか」「ついに本性を現したな」「恐喝のようだ」と概ね楳図かずおを擁護するムード一色で、当初から指摘されている「そもそもなんで隣家の住民も文句言ってないのに遠くの住民が文句言ってるんだ」という、原告2人に対する反発が強まっているなりね。
楳図かずおは先日、「週刊女性」のインタビューに「完成した暁には、ご近所さんを招待して食事でもしようかと思っていた」と答えている通り、近隣住民と仲良くやっていくつもりだったようなりが、現在は「4月には完成するでしょうが……、もう引っ越したくないです」「住む前からイロイロいわれちゃったので、なんだか縁起も悪いですし、あの場所はなんだか怖くて、近づきたくもないんですよ……」(「週刊女性」より)と引っ越し自体を諦め始めている節もあるなりよ。
楳図かずおには気の毒なこの裁判、「少し離れたところに住む」近隣住民の新たな要求によって、裁判はさらなる泥沼化の様相を呈してきたなり。