この番組、最後まで見ていると「制作・著作」のクレジットに「NHK」と「AX-ON」と表示されていることに気が付くなりが、この「AX-ON」なる会社、実は日テレ・グループ・ホールディングスが100%出資している「日テレアックスオン(旧社名 日本テレビビデオ)」という制作会社なりよ。本社所在地も東京・千代田区にある日テレ麹町ビル南館6Fと、バリバリの日テレ系なりね。
なぜ、「ズームイン!!SUPER」や「NEWS ZERO」「世界まる見え!テレビ特捜部」「エンタの神様」などの日テレの看板番組も制作している日テレ系列の子会社が、NHKの番組を制作しているのか。普通に考えれば不思議な状況なりが、そのあたりの事情が、現在発売中の「週刊文春」に掲載されているなりよ。
「これには社内(=AX-ON)でも驚きの声があがりました」(日テレ関係者の話)
「2年前、外部と接することでNHKも活性化できると、番組企画の一般公募を始めました。その中で当選した企画のひとつがこの番組です」(業界記者の話)
(※いずれも「週刊文春」より)
いろいろと調べていくと、2006年7月19日に、NHKが外部プロダクションに制作を直接委託する制度を新設すると発表していることが分かるなり。NHK放送文化研究所のホームページによれば、それまで外部への委託はNHK関連団体を通して行っていたものを、新制度では番組の企画提案を公募して制作を直接委託するようにしたなりね。この改革によって実現した企画のひとつが、「さんぷんまる」ということのようなり。
「サラリーマンNEO」をはじめ、「星新一ショートショート」や「ザ☆ネットスター!」など、最近のNHKは斬新な番組を次々と投入。視聴者からの注目も高まっているなりよね。民放のエッセンスが注入された「さんぷんまる」も新しいタイプの番組として、今後注目されていきそうなり。