この騒動では、ネットで「自分は35歳にならないつもりなのか」「発言が下品」「不快な思いをした」といった痛烈な批判が飛び出していたなりが、時折冷静な意見として出ていたのが「録音番組なのに、そのまま放送したニッポン放送が悪い」というもの。倖田來未の「羊水」への誤解に基づいた考え方への批判があるのは当然としても、ニッポン放送のチェック体制の怠慢をもっと責めるべきだとする声も、少なからずあったなりよ。
ニッポン放送としてもその認識は持っていたことから、2月8日未明に放送された「オールナイトニッポン」内で公式に謝罪。プロデューサーを含む関係者を処分したことを明らかにしていたなりが、3月11日に行われたニッポン放送の定例会見で、磯原裕社長が改めて謝罪をしたなりよ。
会見では「羊水腐る」発言を放送したことについて「心からお詫び申し上げます」と謝罪のコメントを述べ、「倖田來未のオールナイトニッポン」に携わった担当者の半数近くを異動させる処分を下したと説明。再発防止策として、スタッフの教育に力を入れることを約束したなり。
録音番組でこのような事態が起きたのは、制作者の社会性や問題意識が著しく低下していたことの表れでもあり、公共放送を担う企業としては由々しき事態。同じようなミスを二度と犯さないためにも、しっかりとしたチェック体制を一日も早く確立して、リスナーが不快に感じるような番組作りにはならないよう、心がけて欲しいものなり。