でも、作品評価の高さやファンからの熱視線とは裏腹に、販売本数は約28万本と中ヒット程度。プレステ3の中では「みんなのGOLF5」や「真・三国無双5」、「ワールドサッカー ウイニングイレブン2008」などと並ぶ「大ヒット作品」ではあるものの、100万本近い売上げを記録するソフトを連発している(していた)ニンテンドーDSやプレステ2に比べると寂しい数字に終わったのは間違いないなり。
まだハード普及黎明期だから仕方ない……と理由付けはできるとはいえ、ソフトメーカーやファンにしてみれば「本当はもっと売れても良いソフトなのに」と考えてしまっても不思議ではないなりよね。そうした思いからなのか、バンダイナムコゲームスは「ガンダム無双」のプレステ2版を新たに制作し、2月28日に発売することにしたなりよ。新ハードの「キラーソフト」とまで言われたタイトルが、旧ハード向けに改めて発売されるのは異例の展開なりね。
プレステ2版の「ガンダム無双」は「ガンダム無双 Special」のタイトルで、収録される内容はプレステ3版のオリジナルモードとオフィシャルモードをベースに、新要素を追加したもの。さすがにグラフィックの美しさはプレステ3版には及ばないにしても、新世代移行後も依然として現役ハードとして各家庭で活躍しているプレステ2版が出るのは嬉しいファンも多いはずなりよ。昨春、「ガンダム無双」がやりたくてもプレステ3本体を所有しておらず、泣く泣く「ガンダム無双」のプレイを諦めていた人にとっては朗報なりよね。
ただ、こうした事例がもし今後も続くようならば、プレステ2はいつまでも現役ハードのまま。もしプレステ3版の販売本数よりも、プレステ2版のほうが売れるようなことになれば、プレステ3の存在感がさらに薄くなってしまうなりよ。果たしてプレステ2版はどの程度売れるのか、ぜひ注目を。