もうひとつ、サマセットといえばチェダー・チーズ発祥の地なんだそうです(笑)。
さてこのサマセットにあるチェゾイという町には、古い歴史の教会が建っています。この教会では200年間、毎日欠かさずに時間を知らせるための鐘を鳴らしているのですが、この音は同町の人々にとって生活の一部であり、これからもずっと続いていくであろう「伝統」なのです。
ところがこの伝統が今、存続の危機にさらされているのだとか。なんとこの鐘の音がうるさすぎると、住民の1人から苦情が出てしまったのです。この人物、どうやら最近引っ越してきたばっかりなのですが、鐘の音のせいで睡眠が妨げられると、町役所にクレームを付けちゃったのです……(汗)。役所側としては苦情が出たからには、その音が本当に騒音レベルかどうか調べねばならないそう。しかし本当に騒音と立証されてしまった場合、今後は鐘を鳴らすことが違法になってしまうのです。
以前からこの地に住んでいる人々は。
「ロンドンの『ビッグ・ベン』にあるウエストミンスターに誰かが引っ越して、鐘の音をうるさいと感じても、果たしてクレームをつけるかしら?」
と、理不尽な現状に戸惑いと怒りを隠せません。確かにそりゃ、怒るだろうよ。果たして今後どうなることやら?