16日夕方に記者会見を行った川淵三郎キャプテンは、「急性の脳梗塞で、現在集中治療室で治療中です」と病状を説明したあと、「私どもサッカー協会にとっても非常にショックな出来事」「今は代表チームがどうのこうのというよりも、オシム監督が治って欲しい」と語り、言葉を詰まらせて涙ぐみながら「命を取り留めて欲しいと願っております」と辛い表情を浮かべていたなり。また、記者からの「厳しい状況なのでしょうか」との質問には「僕が言って良いのかわかりませんが、かなり厳しい状況です」と、深刻な病状であることをうかがわせたなりね。
オシム監督は日本代表監督に就任した時点で65歳と高齢で、心臓に持病を抱えていたことから、常に健康問題への不安は囁かれていたなりよ。また、普段から高血圧や血行不良に悩まされており、心筋梗塞や脳梗塞の予防のための薬を常用していたという話も。突然脳梗塞に襲われたわけではなく、その予兆を感じ、周到に予防に努めていたにも関わらず、最も恐れていたことが起きてしまったようなりよ。
オシム監督は1941年生まれの66歳。旧ユーゴスラビアのサラエボ出身で、現役時代は東京五輪のユーゴスラビア代表として、引退後はユーゴスラビア代表監督として手腕を振るった名伯楽なりよ。2003年からはジェフ市原の監督に就任、2006年7月には日本代表監督に就任し、W杯南アフリカ大会出場を目指して、チーム強化に努めていたなり(代表監督就任後の成績は12勝3敗5分け。独特なウィットに富んだ言葉たちは「オシム語録」としてメディアやファンから愛されているのは、もう有名な話なりよね。
来年以降の日本代表を憂うのは後回しにして、今はオシム監督の病状が回復することを願うばかりなり。