こうして大躍進を続けている成瀬投手だけど、なにやら周囲に暗雲が立ち込めているのだとか。東京スポーツのインタビューに対し「怖いからなるべく考えないようにしています」と答えたその不安の主は、寮に出現する幽霊なのだ。
ロッテの「マリーンズ寮」は、さいたま市の2軍ホームスタジアムの敷地内に1998年に新築された3階建の鉄筋コンクリート造り。専属の栄養士を導入したことでも話題になったのだけど、成瀬投手は地元・栃木に住む両親にマイホームをプレゼントするため、今季も寮への残留することにしたのだとか。
築10年未満で鉄筋コンクリート造りとなると幽霊に程遠い感じがあるけど、東京スポーツによると、寮に住む若手野手が「うつ病」になり、ある若手投手は肩を故障するなど“実害”もちゃんと出ているのだそう。別の若手選手の「あの霊にとりつかれた選手の身には必ず悪いことが起きるんです」という証言も掲載されているのだ。
成瀬投手は、霊感の強いという2年目の柳田将利投手から「寝るときに豆電球にすると寄ってくるので、寝るときは真っ暗に。あとは少量の塩を常に携帯するといい」というアドバイスを受けたのだとか。「うつ病」になった若手野手は、群馬県内にあるお寺でおはらいを受け、そこで入手したお経がびっしりと書かれた木彫りの魔よけを部屋に置いたら直ったそうで、そのお寺に行く予定の肩を故障した若手投手は、成瀬投手の分の魔よけも買ってくるとしているのだ。
プロ野球の幽霊騒動と言えば、昨年8月に話題となったオリックスの本拠地の1つであるスカイマークスタジアムが記憶に新しい。この「幽霊」の正体はたぬきだったのだけど、験を担ぐ勝負の世界だけに、成瀬投手が不調にならないことを祈るのだ。ちなみに、巨人の平岡政樹投手によると、「ジャイアンツ寮」でも謎のおばあちゃんが歩き回るなどの幽霊騒ぎがあったのだそう。そういえば、あそこも鉄筋建てだったなあ。