こうした日本ブームの追い風にのって、日本の電化製品が順調に売り上げを伸ばし、人気になるのは自然な流れなりが、松下電器産業はそんな日本ブームにさらに拍車をかけるべく、かなり「日本」を意識した薄型テレビ「VIERA」のCMを、7月から放送し始めたなりよ。
出演しているのは、北野武監督。日本の「VIERA」のCMは小雪が出演しているので、ロシア版のCMにだけ北野武監督が出演していることになるなりね。ただ出演しているだけでも話題を呼びそうなCMではあるなりが、これが実にカッチョイイと評判が評判を呼んでいるようなりよ。
CMの内容はこうなり。北野武監督はシリアスな顔つきでカメラを見据え、「余分な言葉は言わないんだよ。映像が言ってくれるからね」(※CMはロシア語音声がかぶっており、正確には聞き取れず)と語り、口を粘着テープでふさぐなりよ。そして、美しい日本の風景が何カットか映し出され、最後に北野武監督がロシア語で「最高品です」と一言発して締めくくるなり。
産経新聞によると、ロシアの主要メディアはこのCMについて「世界のキタノがロシア語をしゃべった」などと一斉に取り上げ、放送開始前から大反響だったのだとか。北野武監督の影響力は、日本人が考えている以上に、海外で大きなものとなってきていることが、この事例だけでも伝わってくるなりよね。
北野武監督のCMが成功を収めたことから、ひょっとすると、今後も日本の文化人などが出演するCMがロシア限定で放送されるというケースが増えていく可能性もあるなり。文化を通して日本に親近感を抱いてくれるのは良きこと。ロシアの日本ブーム、さらなる拡大に期待したいなり。