ちなみに、当時は休刊の理由について多くは語られず、米国の本家サイト「Hotwired」の権利を持つライコスと、日本の「Hotwired Japan」を運営するNTTレゾナントとの間でライセンス交渉が上手くまとまらなかったという噂も流れていたなり。実際のところは当事者しか知り得ないなりが、あらかじめ余裕をもって休刊が発表されていなかったことから考えるに、サイトの更新停止は避けたい「Hotwired Japan」側が、ギリギリまで継続に向けた交渉を行っていたのは想像に難くないなりね。
あれから、気がつけばもう1年余。「Hotwired Japan」の記憶もそろそろ色あせ始めた頃なりが、ようやく再開に向けた具体的な動きが明らかになったなりよ。「Hotwired Japan」と同様に、本家「Hotwired」の翻訳記事などを提供する「WIRED VISION」が5月24日にオープンすることになったなりね。運営するのはNTTレゾナントではなく、4月に設立されたばかりの新会社、株式会社ワイアードビジョン。会社は変わるなりが、編集長の江坂健氏や翻訳チームはそのままスライドするようなので、全く同じテイストのサイトで再開することになりそうなりよ。
コンテンツの柱は大きく3つ。米国の「ビジネス」「テクノロジー」「カルチャー」のトレンドを伝える「WIRED NEWS」、ライターによる連載記事をブログ形式で伝える「WIRED BLOG」、「WIRED VISION」と読者を繋ぐ「WIRED Social」となるなり。「WIRED BLOG」の連載陣は、現在のところ飯田泰之氏、小島寛之氏、白田秀彰氏、濱野智史氏、増井俊之氏の名前が明かされているなりね。
5月24日のオープンに先駆け、10日からはプレサイトを公開中。「フェラーリより速い高級ハイブリッド車――ある新興企業の挑戦」や「自転車で時速130キロに挑戦」、「日本人の本音が分かる、巨大掲示板『2ちゃんねる』」などの、いかにも「WIRED」的な記事が掲載されているなりね。本格運営のスタートまであと2週間。楽しみなり。