ちなみに、初回販売分が少なかったにも関わらず、Yahoo! オークションには相当な数の本体が出品されているなりよ。こうした転売目的で購入した人が多いのは、もう周知の事実なりよね。また、ファミ通.comによると、「ソフト装着率(全プレイステーション3用ソフトの販売本数をプレイステーション3本体の販売台数で割ったもの)は0.98本」と、1台の本体に対して1本弱しかソフトが売れていないという数字が出ており、これからも本体だけを目当てにした転売屋が横行していたことがうかがえるなり。
さて、そんなあまりよろしくない話題の多い「プレイステーション3」なりが、売りの一つとされてきた、「プレイステーション2」や「プレイステーション」のソフトとの互換性に問題があることが分かり、厳しい声が方々から上がっているなりよ。「プレイステーション2」と「プレイステーション」のソフトは8,000〜9,000タイトルもあるなりが、この中の一部(CNETでは200タイトル、WikipediaではPSが511タイトル、PS2が292タイトルの計803タイトル。11月11日現在)でBGMが正常に再生されなかったり、ムービーが表示されなかったり、といった事象が確認されたなりね。
この互換性の問題について、SCEIの広報はCNETに対して、次のようなコメントを寄せているなりよ。
「音が聞こえない程度であれば、我慢すれば遊べるので問題ないと思う人もいるだろう。ハードの進化による非互換の問題は他社(のゲーム機メーカー)を含めて業界として知られていること。当初から互換率は100%ではないと考えていた」
「PS2の時はゲームプレイの進行に支障をきたすソフトの一覧を公表したが、PS3では(不具合の)症状に併せて遊んでもらうことができるようにするため、それら(各ソフトの不具合状況)を細かく書いていくスタンスを取っている」
「我々は寝ずの作業を続けるなど、最大限の努力をしてきた」(CNETより)
なぜユーザーに我慢を強いるのか、初めからこの問題を把握していたのであれば、消費者に対してその事実を明示するべきだったのではないか。検証作業が終わらないのであれば、寝ずの作業を続けるのは当たり前ではないのか。SCEI広報のコメントを読み、そんな疑問を感じた人は少なくないようなりよ。
なお、SCEIは今後も検証作業を続けるとともに、「プレイステーション3」で動作するか否かを調べられるデータベースを公開しているなり。これから「プレイステーション3」の購入を検討している人は、現在所有している「プレイステーション2」や「プレイステーション」のソフトが正常に動作するのかどうか、まずは確認したほうが良さそうなりね。