この「高い」「買うな」というネガティブなフレーズを盛り込んだ歌詞の歌を唄っているのは、「佐賀県」でおなじみのはなわ。なぜはなわが起用されたのか、その理由についてはCMの完成披露記者会見で明らかにされたなりが、この手の軽妙な歌を作って歌える芸人だから……なのかと思いきや、実は「もやし」と「はなわ」が同じ平仮名3文字だったからという、かなり単純な理由だったようなりよ（笑）。
はなわは雪国まいたけの「雪国もやし」に賭ける熱い想いを表現するべく100曲近くのたたき台を制作したものの、ボツが続き、半ばキレかけて「高い」「買うな」のフレーズを盛り込んだ歌詞を提出したところ、なぜか採用されてしまったというなり。「高い」「買うな」というネガティブな要素を「ネタ」として受け入れられた雪国まいたけの懐の広さも見逃せないポイントなりよね。大きな、昔気質の企業だったらCM起用自体が白紙に戻ることだってありそう……。
そんな「雪国もやし」のCMは、制作者の狙い通り消費者に大ウケ。オリコンが調査した6月度のテレビCM好感度ランキングでは、梨花やナインティナインの岡村隆史が踊りまくるキリンビバレッジの「NUDA」に迫る7位に初登場しているなりね。仲間由紀恵や田中麗奈、上原多香子、広末涼子、観月ありさ、竹内結子が出演する資生堂の「TSUBAKI」、妻夫木聡やピエール瀧が出演する東京ガスの「ガス・パッ・チョ」シリーズ、KAT-TUNの赤西仁と亀梨和也が出演するNTTドコモの「902iシリーズ」、オダギリジョーが出演する「ライフカード」といった上位の強豪にどこまで肉薄することができるか、7月度以降のCM好感度調査からも目が離せないなりね。
単にCMが話題になっただけでなく、実際にスーパーでは「雪国もやし」を買い求める主婦が増え、小売店から雪国まいたけに「雪国もやし」の注文が殺到しているというなりよ。普段は特にブランドを意識することなく購入するもやしではあるなりが、あれだけインパクトのある歌でブランド名を刷り込まれてしまうと、「雪国もやし」を自然とチョイスしてしまうのは分かる気がするなり。いくら「高い」と言ってもそこはもやし。安いもやしに比べて数十円高い程度なりからね。
ちなみにはなわが歌う「雪国もやし」の歌は、ドワンゴが運営する着うた配信サイト「★いろメロミックスDX」と着信メロディ配信サイト「★いろメロミックス」で無料配信中（6月30日まで）。また、「あっ！とおどろく放送局」では8分にも及ぶ「『雪国もやし』売り場用PV」が公開されているなりよ。まだ見たこと、聞いたことがない人は、ぜひチェックしてみてくださいなり。「雪国もやし」が気になること間違いなしなり。