このとき核テナントとして誘致したのが、大型の書店「ジュンク堂」と雑貨大手の「ロフト」。約90万冊の充実した品揃えと、新宿の書店の代名詞的存在である「紀伊国屋書店」のすぐそばに「ジュンク堂」がオープンすることは大きな話題を呼んだなりが、「ロフト」の新宿初進出も大きなトピックとして注目を集めたなりよ。タカシマヤタイムズスクエアに「東急ハンズ」が出店した際に、「新宿の利便性がグッと向上した」と新宿利用者の間からは歓迎の声が上がったなりが、「ロフト」の進出によって雑貨店の二大巨頭が揃うのはさらなる新宿の魅力増に繋がるとの期待を背負っていたなりね。
ところが、残念なニュースを19日付けの日本経済新聞が伝えているなり。新宿の「ロフト」はまだ開業から1年半程度しか経っていないにも関わらず、2007年2月をめどに撤退する方針を固めたというなりよ。その理由は、当初予想していた売り上げ(年間60億円程度)が達成できなそう……どころか、半分を下回るほどの不振に陥っているため。「ロフト」にとっては期待はずれな結果になってしまっているなりね。まだ撤退までは1年弱の猶予があるため、劇的な売り上げ改善が見込めれば方針撤回の可能性はゼロではないと思うなりが、現状が予想の半分以下の売り上げではさすがに厳しそうなりか。
「ロフト」の撤退は改革の目玉としていた三越にとっても大きな打撃。新宿の店舗は8階までフロアがあるなりが、「ロフト」は4〜6階を占める大型テナントだったことから、ポッカリと空いた3フロア分のテナントを探すのはそうたやすいことでは無さそうなりよ。また、核テナントを失うことで、三越全体の集客への懸念も。ほかのテナントへの影響も出てきそうなり。
せっかく新宿に「東急ハンズ」と「ロフト」が顔を揃えたのに、短命に終わってしまうのは残念無念。またいつの日か、違うカタチで「ロフト」が新宿に再進出することを願うばかりなり。