まだ実際に製品として発売されるまでの具体的なスケジュールは決定していないなりが、少し大きめな画面を持つこの時計を腕にはめて、メールチェックをしたい人も少なくないはず。デジタルARENAにSIIウェアラブルマーケティング部長の田中淳氏と、ウェアラブル部主任の山田斉氏へのインタビュー&簡単なレビューが掲載されていたので、少し見ておくことにするなりね。
「実物を手にとって見ると、とにかく『ステキな時計』という印象なのだ。大きな液晶画面、革のベルト。本体部分はまだ大きいが、重さは意外と軽く、腕にフィットする」
「音声通話などは可能ですが、今はその機能は載せていません。付加価値として搭載することはできますけど、あえて省いています」
「携帯電話はカバンの中に入れたまま、この時計で着信が分かったり、メールが届いたら受信マークが表示されてメールのサブジェクトが読めるとか、とりあえずそういうことができればいいのかなと思うのです」
「例えばファームウエアを書き換え可能にしておけば、どのケータイでも対応可能にできますよ。多分、そんな風に売り出すことになるんじゃないかと思います」
かつてSIIは腕時計型のPHS「WRISTOMO(リストモ)」を開発、NTTドコモから発売して一部で大きな反響を呼んだなりが、4万円近い価格と機能の弱さ、個性的なデザインから決して一般受けするような製品ではなかったなりよね。そうした反省をもとに、現在開発を進めている腕時計ではあえて通信機能などの部分を排除し、シンプルで使いやすく、かつコストも低く抑える努力が詰まっているようなりよ。でも、結果としてそうすることで全キャリアの携帯電話に対応できるので、この割り切りはアリなりよね。
現在の実験機のデザインは製品化の際には変更が加えられ、もう少し小さくなるのだとか。時計メーカーが作る腕時計だからこそ、普段から身につけたいと思わせるような製品版を届けて欲しいなりね。正式発売が楽しみなり。