「W-OAM」は1xパケット通信時に最大51kbps(従来は32kbps)、4xパケット通信時に最大204kbps(同128kbps)、8xパケット通信時に最大408kbps(同256kbps)の通信を実現する新しい規格。倍率にすると、約1.6倍ほど通信速度がアップするなりよ。3Gケータイのデータ通信サービスが数Mbpsレベルであることを考えると微々たる高速化ではあるなりが、ひとまず従来よりも高速化されたことは素直に喜ばしいことなりね。
ただ、この規格を利用するには少し注意すべき点も。まず、従来の基地局の設備では対応できないため、ウィルコムによる改修作業が入ること。現在すでに「W-OAM」が進められているようなりが、2月下旬のサービス開始時点では東京・名古屋・大阪などの大都市圏から順次切り替えられていくため、従来のデータ通信サービスと同レベルのエリアで利用できるようになるには、まだ少し時間がかかるようなりよ。新たに基地局を設置するのではなく、既存基地局の改修で対応できるので何年単位での時間が必要なわけでは無さそうなりが、サービス開始時点では利用したくても利用できないユーザーのほうが多いかもしれないなりね。
また、従来の8xパケットと4xパケットに対応している端末では、残念ながら「W-OAM」を利用できないのも注意すべき点。新たに対応端末として発売される「AX520N」(NECインフロンティア製。PCカード型)「AX420N」(同。CFカード型)、「AX420S」(セイコーインスツル製。CFカード型)を用意しなければならないなりよ。コ○助は8xパケットに対応したNECインフロンティア製のデータカード「AX510N」を所有しているなりが、また買い直さないといけないかと思うとガックリ。少しでも快適なモバイル環境を整えたいので「W-OAM」は魅力的なりが、まだしばらくは「AX510N」で我慢するしか無いなりかねぇ。むぅ。
ちなみに、ウィルコムはそう遠くない将来に最大1Mabpsあたりまでは通信速度を上げる準備を進めているようなので、携帯電話の各キャリアの動向をにらみながら、サービスが出揃った段階でデータ通信環境を見直しても良いかもしれないなりね。コ○助はしばらく「待ち」の姿勢でいることにするなり。