そして迎えた23日。16日の強制捜査の直後から「堀江社長の逮捕も近い」と週刊誌を中心に書きたてられていたなりが、ついに堀江社長を含む幹部4人が証券取引法違反(偽計、風説の流布)の容疑で逮捕されたなりよ。逮捕は今週の半ばか、もう少し後との見方もあったなりが、東京地検は任意の事情聴取のあと、すぐに逮捕に踏み切ったなりね。
同容疑で逮捕されたのは次の4人なり。
堀江貴文容疑者 33歳(ライブドア社長)
宮内亮治容疑者 38歳(ライブドア取締役)
岡本文人容疑者 38歳(ライブドアマーケティング社長)
中村長也容疑者 38歳(ライブドアファイナンス社長)
容疑の具体的な内容は、当初から報道されているように、2004年10月に発表された「バリュークリックジャパン」(現在のライブドアマーケティング)による出版社「マネーライフ社」の完全子会社に関する一件。発表よりも前、マネーライフ社は事実上ライブドアの傘下にあったにも関わらず、株価をつり上げるためにあえて虚偽の発表を10月に行ったこと(偽計)、そして「バリュークリックジャパン」の2004年1〜9月決算で赤字を黒字に粉飾した嘘の決算発表をした疑い(風説の流布)の2つなり。いずれも宮内容疑者が考案し、堀江容疑者が承認したとの構図のようなりが、宮内容疑者は「(死亡した)野口さんが考案した」と供述しているとも伝えられており、今後の取調べでの実態解明が待たれるなりね。
「社長の逮捕」という異例の事態に対し、ライブドアのポータルのトピックスでは、淡々と事実を伝えていたなり。
先日、「強制捜査を受け、今後のポータルサイト『livedoor』の運営に関して」なる声明を発表、「経営から、編集権の独立したニュース組織を持つメディアとして、今回の強制捜査についても、当社にとってのマイナス情報も含め、様々なニュースソースから、日々刻々と配信されてくる記事を掲載してまいります」との立場を表明していたので当然の報道姿勢ではあるなりが、社員の複雑な心情は想像に難くないなりね。
ライブドア事件は氷山の一角に過ぎず、今後はほかのIT企業にもメスが入るとの見方が強まっているだけに、第二、第三のライブドア事件へと発展する可能性は十分。まだまだ今後の展開から目が離せないなり。