さてイギリスはサウス・ヨークシャー警察。この管轄にも50匹ほどの警察犬がいるそうなんですが、この中の1匹「バスター」君もこの警察犬として誉れ高いジャーマン・シェパードだったのです。14週間にも及ぶ厳しいトレーニングを受け、その後お仕事デビューしました。
が、その後6ヶ月。犯罪者を追及すれば隠れ場所を素通りしてしまったり、途中で仕事を忘れて居眠りを始めたり。さらに酔っ払いを威嚇して家に帰そうとすれば、逆にフレンチフライをもらい手なずけられ……。とにかく警察犬としての仕事がまるで出来なかったそうです。
「ペットとしては最高にいいヤツなんですが、なにせガッツがないんですよ」
と担当の警察官もとほほ、と困り果ててしまいました。
バスターはその後もやる気ゼロの日々が続き、ただ飯を食らうだけの存在に(笑)。結局とあるご家庭にペットとして貰われることになり、警察犬としての仕事からは定年退職しました。
良い余生を送ってくれい。でもせめて、そのご家庭の番犬としては役立ってね。