気になったコ○助は迷わず購入し、帰宅後に早速「ヨシダのソース」について調べてみることに。まずはアメリカに住んでいるウォール真木に「ヨシダのソース」が冷蔵庫に入っているかをズバリ聞いてみたなりよ。すると返事は「ありません」とピシャリ。なんでも、スーパーなどで見かけたことはあるものの、実際に購入したことは無いというなりね。本当にアメリカで大人気なのかとの疑念が芽生えながらも、とりあえずいろいろと調べることにしたなり。
吉田氏は1949年12月7日、7人兄弟の末っ子として京都市に生まれるなり。一家の生活費は母が一人で切り盛りする料理店の収入のみという貧しい環境に育った吉田氏は、幼少の頃にテレビで見たテレビや映画でアメリカに憧れ、1968年、19歳のときに500ドルだけを持って渡米。中古車を購入してそこに寝泊まりする生活を続けながら、空手の指導をすることを条件に授業料を免除してもらうかたちで学校に入学するなりよ。空手教室は評判だったようで、多くの子どもが参加するようになったなりが、ある年のクリスマスに子どもたちからプレゼントをもらったものの、苦しい経済状態の中でお返しをあげることができなかったなりね。そこで、吉田氏は代々吉田家に伝わってきた照り焼きベースのソースのレシピがあることを思い出し、自宅でソースを作って子どもたちに配ったところ大評判となり、「ヨシダのソース」の原型ができた……という物語なり。いくつかの幸運が重なった結果とはいえ、こうしてできた「ヨシダのソース」はアメリカの人々に受け入れられ、大きな成功を手にすることになったなりね。良い話なり。
さて、そんな「ヨシダのソース」を買ってきたわけなりが、何を作ろうか少し悩んだなりよ。あまり材料を揃えて凝ったモノを作っても、不味かったときに困ってしまうし。なので、やはりここはオーソドックスに野菜炒めでも作ってみようと、「ヨシダのソース」でもやし、キャベツ、肉を簡単に炒めてみたなりね。実際に食べてみると……。う〜む、全体的に、いかにもアメリカ人が好みそうな甘みの強い醤油味。原材料に「砂糖」「高果糖コーンシロップ」「みりん」と、甘い調味料が3つも表示されているので多少は甘いかな、と覚悟はしていたなりが、想像以上に甘かったなりよ(笑)。ちょっと野菜炒めでは失敗だったなりね。でも、この甘さは確かに「きんぴらごぼう」のような甘辛い煮物や、「酢の物」の酢のトゲトゲ感をまろやかにするのには良い感じかも。