車社会のアメリカ。通勤も通学も「ちょっとそこまで」の買い物にいたるまで、全て車に頼る人々が多い中、ガソリンの高騰は実生活に深く影響を及ぼします。ガソリン・スタンドでもセルフ・サービスが基本のこちらでは、最近ガソリンを給油した後逃げるという、泥棒も増えているとか。ちょっと社会問題化しております。
そこで少しでも家計を助けようとノースダコタ州の男性が、車の代わりになる乗り物で通勤を始めたそうです。自動車整備士のジム・ジャントさん、なんとご自分が飼っているメス馬の「パティ」にまたがり、25キロ離れた仕事場まで毎日「ぱっかぱか」やって来るらしい……。以前から値上がりするガソリンのことは、同僚との話題に上っていたそうです。
そこでアメリカ人らしいジョークをかましたジャントさん。「ガロンが3ドル超えたら、車通勤やめて馬で来ることにするよ」と言っていたそうです。そうしたら本当にガソリンの高騰が続いてしまい、いまさら言った言葉も取り消せず……。結局先週からいつもより早起きをして愛馬での通勤を始めたのです。
ちなみにパティですが、14歳と若干お年寄り。なのでジャントさんの仕事中ははしゃぐこともなく、おとなしく駐車場の脇で干草を食べつつ待っているそうです。
あー、のどかで良いですねぇ。せわしない世の中、こういう生活も悪くないと思います。はい。