フェイエノールトが平山選手に注目し始めたのは、昨年フランスで開催されたU-21のトゥーロン国際大会(日本はU-19代表が参加)でのこと。日本戦を視察したフェイエノールトのマルク・ウォッテテクニカルディレクターが、大会を通じて注目した選手として平山選手の名前を挙げていたなりね。そして、今年6月にオランダで開催されたU-20世界ユース選手権でのオランダ戦で、強烈なヘディングシュートを決めた平山選手のFWとしての能力の高さを改めて評価。獲得の機運が高まっていたなりよ。
世界ユース選手権以降、平山選手は海外でプレーしたいとの希望を強く求めるようになったようなりが、ちょうどそのタイミングで、フェイエノールトから筑波大学側に練習参加を要請するオファーが届けられたなりね。このオファーについて平山選手と筑波大学が協議を行った結果、仮に練習参加が入団交渉に発展した場合には、大学を休学扱いにすることで話がまとまったようで、平山選手は29日にオランダに向けて出発することになったなりよ。
フェイエノールトに入団が決まれば、小野選手と共にピッチに立つ……との期待が高まるなりが、そもそもフェイエノールトが平山選手の獲得に動き出した背景には、小野選手がそう遠くない将来にほかのクラブに移籍する可能性が高いため、小野選手に代わる日本人選手を確保したいという事情があるなりね。なので、仮に一緒にプレーすることになっても、それほど長い期間では無さそう。まあ小野選手が移籍せずにフェイエノールトでプレーを続ける、という選択肢を選ぶ可能性が全く無いわけではないなりが……。
いずれにしても、若干20歳と伸び盛りの時期に海外でのプレーを経験するのは大きな意味のあること。平山選手自身は「21歳でW杯に出場したい」と、来年開催されるドイツW杯への出場を視野に入れているようなりが、いずれ日本代表の核になってもらわねば困る選手には違いないので、フェイエノールトをステップに、一回りも二回りも成長して欲しいなりよね。まだ正式に入団交渉が始まったわけでも、入団が決まったわけでもないなりが、どうかスポーツ各紙の報道の通り、無事に入団の運びとなりますように。