正式に発表された無線通信モジュールは「W-SIM(ウィルコムシム)」。これまで「R-SIM」と呼ばれていたなりが、今後は「W-SIM」で統一されることになったなり。「W-SIM」のサイズは横25.6mm×縦42.0mm×厚さ4.0mmと、SDカードを一回り大きくした程度。重さは10g以下で、この中にPHSとしての基本的な通信機能と約600KBの電話帳などのユーザデータが収められているなりよ。通信速度は128kbps、通信方式は回線交換とパケット通信の両方に対応し、台湾とタイでの国際ローミングにも対応しているなりね。
ウィルコムは今回の「W-SIM」の発表に伴い、この「W-SIM」を利用した端末の供給をしていく企業・団体が参加する「WILLCOMコアモジュール フォーラム (仮称)」を設立。参加企業は従来の端末供給メーカーから全くカラーの違う企業まで、幅広い45社が名を連ねているなりが、当然、これらは今後も増えていく予定なりね。
[WILLCOMコアモジュール フォーラム (仮称)参加企業]
ACCESS/アスキー ソリューションズ/アルプス電気/伊藤忠テクノサイエンス/インデックス/ABIT/NECインフロンティア/NECシステムテクノロジー/NEC情報システムズ/沖電気工業/オムロン/カシオ計算機/加藤電機/神田通信工業/京セラ/サン電子/三洋電機/シスコシステムズ/CSC/ジュピターテレコム/セイコーインスツル/大和総研/電通/東芝/東芝デジタルメディアエンジニアリング/トミー/日本アイ・ビー・エム/日本アルカテル/日本ヒューレット・パッカード/日本無線/ネットワンシステムズ/パイオニアコミュニケーションズ/バンダイ/バンダイネットワークス/日立製作所/
フュージョン・コミュニケーションズ/富士通/プラザクリエイト/古河電気工業/本多エレクトロン/マイクロソフト/松下電工/モバイル・コンテンツ・フォーラム/山本寛斎事務所/リーディング・エッジ・デザイン(50音順)
ザッと見た感じでは「この企業はどう活用するつもりなのだろう」と全くサービスの形態が見えない企業もあるなりが、分かりやすいところではトミーやバンダイといった玩具メーカー、日本アイ・ビー・エムや日本ヒューレット・パッカード、富士通、日立製作所といったパソコン及びPDAメーカーといったところなりか。マイクロソフトや山本寛斎事務所といった企業が参加しているのも面白いなりね。
「ジャケットフォン」の端末は年内にも登場するという見方が濃厚。音声通話定額制が絶好調で上り調子のウィルコムに、さらに勢いが付くのは間違いないだけに、一日でも早い登場が待たれるなりね。楽しみ、楽しみ。