こうした状況を受け、19日付けのサンケイスポーツでは「久米宏『A』降板へ…本人がスタッフに意思漏らす」と報道されたなりが、記事には「もう降りたい。降ろさせてくれ」とスタッフに久米宏が漏らしている、と書かれていたなりよ。もともと「A」は「久米宏が司会」という一点がウリの番組なので、「久米宏の降板」はそれすなわち番組自体の打ち切りを意味していたなりが、日本テレビ側もこの意思を汲んで今月26日の放送をもって打ち切ることを決めたなりね。すでにスポンサーにもその意向が伝えられており、出演者たちにも今後収録が行われない旨が通知されているというなり。
なぜ、「A」は大きくコケてしまったのか。もちろん、「ライバル番組が強い」「久米宏は視聴者にはそれほど期待されていない」という点もあると思うなりが、根本的にはやはり企画がダメダメだったかな、と。コ○助も何だかんだで結構「A」をチェックしていたなりが、あまりにもやっつけぽい企画が多く、また、登場する「アジアの素人さん」たちがあまりにも普通で、全然企画として魅力を感じなかったなりね。例えば、どのような企画があったのか、直近の6月19日放送分の内容から少し抜粋してみると。
「タイのカリスマ占い師モーヨンの『曜日占い』で未来を占おうProject」
→入籍18日前、20歳年上の彼氏と結婚して良いかどうかを悩んでいる船津紗都美さん(素人)がモーヨン(カリスマ占い師らしい)に運命を委ねるためタイに渡る。
「子供社会科見学Project」
→台湾ブヌン族の15歳の少女(素人)が、若槻千夏と共に日本を社会科見学する。
「Asian Dream Project」
→芸歴11年のお笑い芸人みょーちゃん(松竹芸能所属)が韓国のお笑いオーディション番組に挑戦し、韓国でのお笑いスターを目指すという内容。みょーちゃんは安田大サーカスと同期で親友らしいが、その芸はジャグリング……。韓国の番組プロデューサーなどから失笑を買う。
これらの内容が新聞のテレビ欄に書かれていたとして、いったいどれだけの人が興味を示すのか疑問なりよね(笑)。この程度の内容なら、何もスタジオを久米宏、松浦亜弥、オセロ、夏木マリ、若槻千夏、土田晃之、山口智充といったキャストで飾る必要もなく、細々と深夜でやれば良いのに……、というレベルなりよ。企画にお金をかけない代わりに、出演者にお金をかけて賑やかすという、張りぼてのバラエティの典型のような番組だったなり。
同じような内容なら、かつて関根勤と小林聡美が司会を務めていた深夜番組「超アジア流」(日本テレビ系)のほうがよっぽど面白く感じたのは、きっとコ○助だけでは無いはず。アジア好きなコ○助としては、少し「A」に期待していた部分もあったので、こうした結末を迎えることは残念でならないなりよ。とりあえず26日の放送が最後となるようなので、どのような最終回となるのか、見届けなくては。皆さんも最終回くらい一度はチェックしてみて下さいませ。