他にも食品とは言い切れませんが、薬剤のカプセル(ソフトタイプ)は、魚から取り出したゼラチンが使われていたり、スクワランという美容液は深海サメの肝臓から抽出されたもの。さらにダイエットに効果があると言われている「キトサン」はカニの甲羅から取れた動物性繊維だとか……。いやはや、魚っていろいろなモノに変身するんですねぇ。
そんな魚の利用方法ですが、なんと中国でまた新しい食品分野に魚を進出させようと、ビジネスとして起業しちゃった人がいるとかで。大連にお住まいのサン・ケマンさん。水産分野での経験を生かし「大連フィッシャーマンズ・ソング海洋バイオ醸造所」なる会社を設立しました。醸造ということは、もちろん作るのはお酒。そう、ケマンさんはお魚でワインを作ってそれを販売しようとしているのです。
お酒と言えば、普通ブドウやリンゴなどの果物、または米や麦などの穀物が原料だと思いがちじゃあないですか。まあ馬乳酒などの動物性の原料から作られるものもありますが。でもまさか魚がワインになるだなんて……。一体どうしてそんなことを思い付いたのでしょう。もしかして、日本の「フグのひれ酒」からヒントを得たとか?
この魚ワイン、前評判は上々なのだそうで。既に国内からはもちろん、ロシアや日本からも注文が入っているそうです。
しかしどんな味がするのでしょうかねぇ。チャンスがあったら試してみたい……気もします。