発表された「V603SH」の主なスペックは次のとおりなり。
・携帯初の「モーションコントロールセンター」を搭載。
・液晶が180度回転する「Swivel Style」を採用。
・オートフォーカス対応の202万画素CCDを搭載。
・約26万色表示対応の2.4インチASV液晶を搭載。
・地上アナログチューナーを内蔵。
・EPG(電子番組表)に対応。
・ミュージックプレーヤー機能を搭載。
・テレビ出力機能を搭載。
・本体色はブリーズィゴールド、ピュアシルバー、ヒーリングブルー。
注目すべきは、やはり日本の携帯電話としては初めて搭載された「モーションコントロールセンター」。これはボーダフォンと愛知製鋼が共同開発した1チップの姿勢制御センサーのことで、このチップによって端末を上下左右に傾けることでメニュー操作ができたり、登録した動作と操作を連動させることができるなりね。例えば、端末を2回横に振ると、○○のメニューが出てくる、といった感じなり。ボタンでメニュー操作するよりも、より直感的な操作ができるようになるなりね。
この技術を使って、「V603SH」で何ができるのかが気になるところなりが、ボーダフォンがアナウンスしているものは、大きく分けて5つあるなりよ。
1.簡易方位計
→モーションコントロールセンターが方位をキャッチ、本体の向いている方角を表示する。
2.モーションコントロールショートカット
→待ち受け状態であらかじめ登録しておいた動作(上・左・右に振る動作を組み合わせたもの)をすると、設定しておいたショートカットが起動する。
3.モーションコントロールカーソル
→メニューのカーソル移動を端末の傾きで操作することができる。
4.シェイクサウンダー
→本体をマラカスのようにシェイクすると、8種類の中から設定した効果音が鳴る。
5.シェイクカウンター
→本体を振った回数をカウント。
4番と5番は微妙すぎる機能ではあるなりが、やはり2番のショートカット起動は慣れたら快適そう。軽く端末を右に2回振るとメール作成画面になる、といった使い方は、これまでに無かった使い勝手を提供してくれるかもしれないなりね。
また、このモーションコントロールセンターを体感できるアプリとして、「V603SH」には「The House Of The Dead MOBILE」(セガ)と「振るスイング! ゴルフ」(タイトー)の体験版がプリインストールされているなり。「The House Of The Dead MOBILE」は自分に向かってくるゾンビの方向に、実際に端末を向けて攻撃をするという、かなり動作を必要とするゲームなりよ。例えば自分の後ろからゾンビが迫ってきたら、実際に端末ごと自分が後ろに振り向かないと攻撃を仕掛けることができないなりね。
もう一方の「振るスイング! ゴルフ」は、端末自体をゴルフクラブに見立てて、実際にスイングをすると画面内のキャラクターが連動してスイングする、といったゴルフゲーム。携帯電話を両手で持ってスイングしている姿は相当恥ずかしいものがあるなりが、新しいことは新しいなりね。
モーションコントロールセンターは方位や加速度を感知するものなので、今までのゲームとはちょっと違う楽しみ方ができそうなのは確か。でも、それを携帯電話でやる必要があるのか、と言われたら疑問ではあるなりが……。
まあモーションコントロールセンターに興味がなくとも、ほかのスペックもボーダフォンのPDC端末の中では文句なしの最高峰。ボーダフォンユーザーの人は、ぜひご検討下さいませ。