そんな話はまあ適当にしておいて。現在発売中の週刊文春に「五輪スペシャル大特集 メダリストたち20大ドラマ」という特集記事が組まれているなりよ。「『北朝鮮に拉致される……』野口みずき不思議語録」とか「室伏広治の消えたルーマニア人母の行方」といった気になる話題の中に、野球日本代表に関する話題があったなりね。それが、普段は日の当たることがないチームの裏方、打撃投手に関する話題だったなり。
野球日本代表の打撃投手。誰が務めていたがご存知なりか? 一部ではすでに報道されたこともあったのでご存知の方もいるかもしれないなりが、コ○助は全然知らなかったので名前を見てビックリしたなり。なんとあの新浦寿夫氏が務めていたなりね。若い野球ファンにはピンと来ないかもしれないなりが、新浦寿夫氏といえば巨人→韓国・三星ライオンズ→大洋→ダイエー→ヤクルトと渡り歩き、最優秀防御率や最優秀救援投手といったタイトルも獲ったことがある大投手。現在はマスターリーグを中心に活動している53歳なり。
普通はこれほどの実績を持った選手は打撃投手なんてしないものなりが、新浦寿夫氏は野球日本代表の打撃投手に自ら志願したようなり。なんでも事の発端は昨年の五輪予選が終わった直後に中畑清コーチとゴルフをした際に、中畑コーチが「アマの打撃投手はプロを前にすると緊張してしまうのか、なかなかストライクゾーンにボールが来ない」と愚痴っていたため、軽い気持ちで新浦寿夫氏から「俺でよかった放れるぞ」と提案。そして今年2月に長嶋茂雄監督から正式に就任要請があり、7月のキューバとの壮行試合の練習からチームに帯同して打撃投手を務めていたというなり。
野球日本代表は選手も一流なら、裏方も一流だったなりねぇ。それでも金メダルは獲れなかったのは、なんと悔しいことか。次の北京五輪の時には、さらに一流の選手と裏方を揃えて、絶対に金メダルを獲得して欲しいなりね。