出演が決定したのは、日本の芸者の姿を描いたアーサー・ゴールデン原作「さゆり」の映画版。そう、数年前からスティーブン・スピルバーグ監督が映画化する構想を膨らませていた作品なり。ただ、現在進められている映画化の企画はスティーブン・スピルバーグ監督がメガホンを執るわけではなく、監督デビュー作「シカゴ」で第75回アカデミー賞作品賞を含む6部門を受賞したロブ・マーシャル監督がメガホンを執ることになっているなりね。「スティーブン・スピルバーグ監督×渡辺謙」の組み合わせも見たかったなりが、ロブ・マーシャル監督も相当なやり手のようだし、ハリウッドのトップクラスの監督なだけに、渡辺謙が出演するというのは、もの凄い快挙と言えそうなりよ。
「さゆり」は日本の芸者を描く作品なので、当然日本人のほかの俳優もキャスティングされるとは思うなりが、メインの3人の芸者には、アジアが誇る3人のスーパースターが起用されるようなり。主役のさゆりにはチャン・ツィイー。さゆりをいじめる芸妓にコン・リー。さゆりが慕う先輩芸妓にミシェル・ヨー。アメリカでも大ヒットした「グリーン・デスティニー」に出演していたチャン・ツィイー&ミシェル・ヨー、世界的な女優であるコン・リーという凄いキャスティングなりが、あくまでも「日本人」の芸者役というところに一抹の不安が(笑)。いや、ほんと、このキャストに混じって渡辺謙が出演するというのは相当なこと。相当なことなりが、日本を舞台にした作品のはずなのに、セリフは当然英語なんだろうし、日本人が観たら目も当てられないというような作品にならなければ良いなりが……。まあそこはロブ・マーシャル監督の力量に期待するしか無いなりか。
渡辺謙の出演ももちろんながら、共に張芸謀監督に見出されたチャン・ツィイーとコン・リーの、中国女優の新旧スターの共演も超話題。ハリウッドで、アジアの役者を使って描かれる日本を題材にした映画がいったいどんな作品になるのか、期待半分、不安半分なりね(笑)。まあ楽しみにしておくとするなり。