ヨーロッパの中で、2強と言われているのは、やはりオランダとイタリア。共に国内リーグがあり、元巨人で現在西武でプレーする小野剛投手や元巨人の門奈哲寛投手、元中日のディンゴ捕手などもプレーをしていたことがあるなど、日々切磋琢磨して力を付けているようなり。また、国内で育った選手がアメリカのマイナーリーグに派遣され、近年ではメジャーリーガーになる選手も結構いるようで、徐々にではあるなりが、確実に強くなってきているようなりよ。
2強の中でも、特に最近躍進著しいのはオランダのほう。かつては元ヤクルトのヘンスリー・ミューレン選手くらいしか話題がなかったオランダなりが、近年はメキメキと頭角を現し、今回のオリンピックでも上位に食い込んでくるのではないかと見られているなりね。その強さの秘密は、中米のオランダ領アンティル諸島(アルバ、ボネール、キュラソー)出身の選手を代表に取り込んでいること。アンティル諸島からはマイナーリーグに多数の選手を送り込んでおり、「メジャー予備軍」的な選手がたくさんオランダ代表に選ばれているわけなり。
先日、オランダで野球の国際大会である「ハーレムベースボールウィーク大会」が開催され、日本代表も社会人選手だけで選ばれたメンバーで参戦していたなりが、今オフのドラフトの目玉であるシダックスの野間口貴彦投手や松下電器の久保康友投手を擁していたにも関わらず、日本は大会で優勝することができなかったなりよ。しかも予選リーグで当たったオランダには、先発した大阪ガスの能見篤史投手が打たれ、負けてしまっているなりね。結局、この大会では決勝でキューバを破ったオランダが優勝。地元開催の大会だったからとはいえ、キューバを破っての優勝というのは、かなり力を付けている証拠と言えそうなり。
アメリカも韓国も出場しない今回のオリンピックの野球競技。日本のライバルはキューバと台湾くらいという見方をする人も多いなりが、オランダのような伸び盛りの国に足をすくわれることだって十分に有り得そうなりよね。ヨーロッパの国々も国際レベルで勝ち負けになるレベルに上がって来ているだけに、日本代表はあぐらをかかずに、気を引き締めて本番に臨んで欲しいものなり。