西武の星野好男球団代表は、以前から2軍組織の再編については私見を持っていたようで、「今回の問題がなかったにしろ、ファームを見直さなければ大変なことになる。1つではできないこともあるし、見直すには今がいい時期だと思う」と語っているなりね。星野代表の持論としては「本拠地にこだわる必要もないし、名前も西武でなくていい。球場、合宿所を用意し、興行を行ってくれるスポンサーがいれば、東北や北陸に2軍を置いてもいい」というもの。地方に2軍を置くことで野球の普及に繋がるほか、独立採算性を敷くことで選手の競争心を煽り、優秀な人材を1軍に送り込むことができる、という考え方のようなり。
少し前に巨人の渡辺オーナーも、ちょっと違う部分もあるなりが、似たようなことを。渡辺オーナーの案は3軍を新たに創設し、これらをすべて地方に本拠を構えさせるというもの。3軍制については、選手枠の拡大、もしくは撤廃が狙いの巨人の思惑に合致するわけなりが、これは選手の囲い込みになりかねないとの懸念から反発する声が大きいのは事実なり。ただ、渡辺オーナーは3軍制について「40近い県が球団を持っていないわけで、マスカット(倉敷)とか坊っちゃん(松山)とかいたる所に球場がある、遊んでいるわけだ。3軍まで作って、2軍、3軍の試合をだな、地元のマスコミと協力してやれば成り立つ」とも語っており、地方に野球を普及させるという点については、同じ方向を向いているなりね。
近鉄とオリックスの合併によって、当然両球団が所属する2軍のウエスタンリーグも再編を余儀なくされるだけに、この機会をチャンスと思って、積極的な2軍改革にも乗り出して欲しいものなり。しかし、問題は山積みなりねぇ。ちょっと来年からスタートというのは難しそうな気もするなりが、いったいどうなることやら。