Sony Computer Entertainment of AmericaのCEO(最高経営責任者)平井一夫氏は、赤字スタートについてこう語っているなり。「『このデバイスで初めから利益が出せるのか?』と聞かれれば、おそらく答えはノーだ。うまくいけば、このデバイスは10年のライフサイクルを持つだろう。そのころに振り返って、『確かに利益が出た』と言うことになるだろう」。
「PSP」発売当初は初期投資分のコストと部品調達費がかさんで赤字になるものの、10年という長いスパンを見据えた製品なので、いずれ利益が出てくる、と。10年というと結構長い期間。例えばプレステ2は発売されたのが2000年なので、現在のところ4年。ゲームボーイアドバンスは発売されたのが2001年なので、現在のところ3年。ただ、初代のゲームボーイが発売されたのは1989年なので、これは15年なりか。資産を活かしながら少しずつでも機能アップをさせていけば、10年のサイクルも決して不可能ではない数字なりね。
「PSP」成功の鍵はゲームというよりも、採用される新メディア「Universal Media Disc」(UMD)の映画や音楽のソフトがどれだけ揃えられるかにかかっているようにも思うなり。コ○助的には、DVDやCDでも同じタイトルが発売されている状況で、わざわざ「PSP」でしか視聴することができない映画や音楽ソフトを購入する人がいるのかなぁ、と疑問を感じてしまうところ。まあそこら辺はソニーも「Universal Media Disc」を「PSP」だけで完結させない計画は当然立てているのだとは思うなりが……。
「PSP」の発売は年内の予定。どれくらいの人が手にすることになるのか、楽しみなりね。